ElitePlus札幌の申し込みありがとうございます。
札幌の会に関しましては申し込みを頂いており、開催が決定いたしました。
今回は、北海道外からの参加の方もいらっしゃいます。
原稿作りに気合が入る毎日です。
さて今回の記事は、ElitePlusの中でもご説明いたしますが、交渉事に関して。
先に注意を申し上げると
柔整あはきに対する広告のガイドラインも、間近になってきましたが・・・ホームページ等でよく見る「保険会社との交渉はお任せください」的な文言、これを助長するものでありません。
通常勉強会でも申し上げていますが、弁護士法がある関係から、患者が交通事故被害者だったとしても、その損害賠償の代理交渉は弁護士法72条「非弁行為」に制定されているように、一人の医療従事者が行えるものではありません。
そういった、不法行為を助長するものを勉強会で行うつもりはありません。
今回の記事は、もっと広義な領域での「交渉」について提案申し上げます。
よく聞くのは
「私は交渉事が苦手なんですよ」といったコメントを独立された医療従事者の方から伺います。
もっと驚くのは「本格的な交渉なんてしたことがないんですよ」とのことですけれども・・・
いやいやいや・・・そんなはずはありません。
人間はオギャーと生まれてから、交渉ごとの連続なのですから「したことがない」「苦手」というのは、完全に思い込みで、実は普段からやっていることです。
日常生活の交渉ごとを振り返る
人間の赤ちゃんとして生まれました。
その時点では自分で何もできないので、保護者に対し赤ちゃんは交渉を行います。
・腹減った
・眠い
・オムツ変えてくれ気持ち悪い
・寂しくなったから抱っこしてくれ
・かまって欲しいんだよこっち向いてくれ
・寒いよ(暑いよ)
この交渉スタイルの問題は「泣く」という術しか赤ちゃんは知らないということです。
なので保護者が、相手である赤ちゃんの求めていることを鑑み、それに応じて対応をします。
別名:お世話
これが年齢を重ねていくと、口語・行動・表現などを身につけていきますので、年齢に応じた交渉スタイルに変化していきます。
これが、人としての成長の指針になります。
人としての成長が進めば進むほど、身内のもののみならず他社に対しての交渉も行なっていくことになります。
・学校であれば先生と
・恋愛であればその対象者と
・仕事であれば同僚や取引先と
こうして見ると交渉というものは、幼少の頃から日常生活からで行われているだけであって、取り立て特別な行動行為ではないのです。
確かに仕事の交渉は難しい
人間が成長していけば、自ずと自分で自分のことを解決できるようになってきます。
しかしながら、1個人では解決できないことがどんどん増えてくるので、それを交渉によって関係性を結び解決につなげる・・・これが社会人としての交渉で多いことになります。
恋愛であれば(様々なスタイルがありますけど)、対象者に
「自分が恋愛対象である(あってほしい)」
と言うアピールをします。
これもいわば交渉であります。
こうして見ると、交渉というのは日常生活で、通常の職務でもどこにでもあることなんです。
さて交通事故の業務においての交渉が大変・・・これを噛み砕いて考えます。
よく聞くのが
今日も SNS で上がっていたのですが、
「症状が治っていないにもかかわらず、相手の保険会社が勝手に切ると言ってくる!」
ということに憤慨している、という事例を聞きました。
この事例の場合は「通院期間における交渉」に該当するとします。
ここで不思議な点があります。
特にベテランの方に多いようなのですが、なぜ憤慨をしなくてはいけないんでしょう?
いや、なぜ憤慨をしてしまうのでしょう?
この方の目的は
・患者さんにはまだ症状がある
・保険会社が勝手に決めるのではなくて治療期間を認めてほしい
ということが表向きにあると思います。
穿った見方をした邪推としては
・自賠責は高単価なのでまだまだもっと儲けたい
・そもそも保険会社に言われることが気に入らない
といった要素も入ってるかもしれません(笑)
これは交渉としては「うまくいってない部類」になってしまいます。
ではなぜうまくいっていないのでしょう?
「反論が思うようにできないというジレンマがある」
憤慨をしてしまう大元は、ほぼほぼこれになります。
先方からの交渉を、受け止めてキャッチボールができなくなると、自分の中で「我慢」として溜め込むしかなくなってきてしまいます。
しかしながら、納得した我慢ではないので、フラストレーションが溜まります。
それが、何かしらのセミナー などの集まりにおいて話を聞いてくれそうな環境になると、自分の奥底に溜め込んでしまった不満を爆発させてしまうのです。
皆さんもそういった場面に遭遇しているかもしれませんが
「保険会社がけしからん、患者さんに症状があるにも関わらず、勝手に治療を打ち切ってくる」
といった訴えの場面。
もうこんなの何年続けてるんですか?と、どこでも似たような光景を目にすることがあります。
随分と日本全国ありとあらゆるところで、こういった交渉ごとに対してのジレンマがあるようです。
このジレンマを分析する
まあ分析といってもたいしたことではないのです。
これが起きないようにすること、簡単です。
反論出来るだけの知識をつければいいのです・・・ご自身が正しいのであればね。
保険会社の形を持つつもりはありませんけれども、先方が制度法律に則って行われているのであるならば、 それに違法性はありません。
仮に「モラルとしておかしい」としても、実は日本の法律はそこまで反モラルで構成しているわけではありません。
何かしら理由があって、制定されていることの方が多いです。
ただ日本語の難しさがあって、それを歪曲して消化してしまうと、「法律がおかしい」と責任転嫁しがちです。
実際にはおかしいと思っていても、それは単に受けたご自身の消化能力の問題であったりします。
なので感情を荒げる前に、これは実際どうなのか?と一回深呼吸する事は、
悪いことではありません。
ではどのようにすればよかったか
その患者さんの、通院理由が明確であり、制度法律上に則って正当性があるのであれば、そこをきちんと説明する。
例えば恋愛で、恋人になりたい女性に対して
「自分は金持ちの国の王子だ。僕と付き合えばいい事ばかりしかないよ」
といった嘘の情報を与えての恋愛交渉したとしましょう。
続きますか?続きませんよね。
むしろ逆効果であって、恋仲になるよりも最悪の結末として、嫌われかねません。
事実を告げてそれで相手に判断させる・・・これ交渉の第1段階の基本なんですよね。
例えば、新規開業をする際も、不動産会社などに交渉したりします。
物件によっては審査もあったりしますので、ここで正しい情報を提供した上で判断してもらう。
もしもここで嘘の情報を提供して見かけ的には交渉成立したとしても、後に嘘がわかってしまった際には、契約は破棄されてしまい、悪い履歴が残ることになります。
そう、こういった形で交渉ごとはあちらこちらにあるのですから「行ったことがない」というのは、嘘になってしまうのです。
逆に不動産会社から嘘の情報が出された場合・・・例えばどう見たって築50年は経っている建物なのに「昨年建てたばっかりです」と嘘をつかれたとします。
この時「何で見え見えの嘘をつくのだろう?」と思考したとします。
なぜその思考に至るのですか?
それはご自身の知識の中から、新しい建物のあればこんなに汚いわけがない?という判断が生まれているからです。
そう交渉に大事なのは、度胸ではなく、冷静に判断できる元となる知識なのです。
なので
私から見て、こういった交渉ごとがうまくいかないというケースの大半は、ほとんどが知識不足です。
これは伝える時も受けるときも同様です。
私は事あるごとに、医療業界においての交通事故の知識不足を指摘してきています。
その証拠に、先述したような「保険会社が勝手に治療期間を切ってきてけしからん」
この論争、全然進歩しないまま現在に至っているではないですか?
では相手に認めさせるにはどうしたらいいのだろう?と、なる際にも知識が強力な武器になってくれます。
勉強会に出られて、業務環境が改善された方は、直接の電話などの交渉が強くなっただけではないはずなんです。
提出する施術証明書の文面も、ある意味交渉のための武器です。
その武器のレベルがアップしたからこそ、相手に納得をさせることができて、入金速度が上がるなどの現象が出てくるのです。
まとめ
・交渉事は誰でもやっていること
・交通事故の場合は基礎知識がないとそれは難しい
・知識を知恵に変えることが武器になる
・いい武器があれば、喧嘩腰になる必要もなく理路整然と毅然と対応できる
武器が欲しければ勉強会でどうぞ
<医療従事者のための交通事故勉強会:ElitePlus in札幌>
日時:2019年11月17日(日) 9:30~17:00
場所:札幌コンファレンスホール
受講資格:2016年以降のアドバンスコース既受講者(再受講含む)
定員:15名(最少催行人数5名)
費用:@75,000円(道民割引適用の場合@65,000円)
支払い方法:事前(paypal / paypay)
当日(現金 / paypay)
※キャンセル規定有り
受講特典:受講後1年間有効
・有料化する交通事故対応相談質問・アドバイスが無料
・受講後の「施術証明書添削」「交通事故事案対策コンサルティング」のフォローが2回まで無料
※弁護士法に抵触することは受けかねます。また訪問の希望・必要がある場合は別途実費となります。
申込方法:2019年10月3日~より先着順
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