医療従事者向けの保険・交通事故・自賠責の知識をアップグレードする情報提供を行っています

  1. 医療従事者全般
  2. 124 view

「天動説」になっていませんか?③

さて、最終回です。

天動説だったころは、地球平面説・・・
今では信じている人は、いないと思いますが・・・(笑)

⑥認めない保険会社が全て悪い

どうしても、非紳士的・マウンティング・方便多様の対応から、悪者に見られてしまう保険会社。
仕方無いと言えば仕方の無いことなんです。身から出た錆ですから。

でも保険会社には「請求はすべて疑え」的な文化もあるのも事実。
仕方無いです、性悪説でいかないとムチャクチャになりますからね、実態は。

担当は保身をします、当然ながら社会人として生きて行かねばなりませんので、所属組織の利益を最優先します。
したがって、利益相反関係にあたる医療従事者へは、塩対応になってもなんら不思議ではありません。

ただ、公序良俗に反する行為も実際に見受けられるし、従順では無いとしても・・・「なんでもかんでも悪い」というのは違って来ますね。

地動説的切り替え:裁判に移行してもいい前提で動いている保険会社に対応するには、同じゴールで行う。
そう、制度法律的に動いているとすれば、最大ポイントは民法709条。
ならば「向こうは払わさざるをえない」という環境を作った上で請求。

それでも払わねばならないのであれば悪者です。

保険会社に言わせれば「支払に至らないような医証では、認めないのは当たり前」なんですから

⑦いかにランニングを増やすかがカギ。療養費からの自費シフト事情もあるし

これ、2012年以降辺りから療養費の誤魔化しを許さなくなってきた頃、コンサルを先頭とした移行・切り替えの手段の1つに「自賠責は自由診療なんだからチャンス」という高単価獲得スキームの中に、
交通事故事案を伸ばしましょう!
的な話が展開されてました。

保険会社はバカでは無いので、そういった事情は察知します。
当然「自賠責保険は、医療従事者の儲け話制度にあるわけでは無い」として、ネガティブキャンペーンを拡大するきっかけになりました。

私、端から見ていて
「そんなこと堂々言っていたら、保険会社察知して、リスト化されてしまうじゃないの!」
「ランニング成果を出しても、それは貴方の結果であって、他にマッチするとは限らない理論なんだけど・・・」
と、思ったモノです。

そして同時に集患ビジネスも拡大します。
もう、今回の回で書き切れないくらいの膨大なことなのですが、そもそも獲得しようとしても、埋められてないんですよね・・・交通事故集患

地動説的切り替え:そもそも論ですが、交通事故で目立とうとすると、保険会社はロックオンします。
違法なことをしていなくても「そういう、公的保険を使って収益を上げる意図がある」として注意対象とします。
その後、何が嫌かというと、院も患者さんも一挙手一投足を、色眼鏡で見られてしまいかねなく、面倒を助長することになりかねません。

多くの院への聞き取りで分かったのは、交通事故患者の内訳で多いのが
・既存患者が事故に遭った
・既存患者からの紹介
ですので、通常業務の充実が一番の集患になるので、あえて「ボク、交通事故頑張っちゃいま~す」としなくても、よろしいのではないでしょうか?

⑧患者は困っているのだから、救済してあげればいい

これも、集患スキームが拡大するに連れて出てきた言葉です。
この際に申しあげますがね・・・
おこがましいですよ「救済」って。
どんだけの立場なんですか?医療従事者って。これ、保険会社も思っています。

そもそも「救済」とは
『ある対象にとって、好ましくない状態を改善して(脱して)、望ましい状態へと変える(達する)ことを意味する。』
とWikipediaにはありました。

確かに、ストレスが多い交通事故において、被害者である患者さんの環境を整えたいのは分かります。
でも、何を救済するのか、意味不明なんです。
・症状からの開放?
・保険会社からの仕打ち?
・賠償の充実?
それがしたいのなら、法律・制度を理解して、医証をきっちりと出して、因果相当関係の立証責任を果たして上げるのが、一番の近道です。

よく知らないで、交通事故扱うのなら、それこそ
遭難者を助けに山に入ったけど、技術・知識・経験が足りず、二次遭難になってしまった・・・
みたいな事にもなりかねません

地動説的切り替え:そもそもが、被害者でもある患者さん自身の問題です。
医療従事者が出来る事は
・治療・施術
・医証発行による証明
くらいであり、それ以上でも以下でもありません。
出来ない事をして、混乱を加速させては本末転倒です。

その為のアップデートは、お役に立てます。
ワザワザ「救済」とかを掲げて急遽な目的を作らなくても、結果論的にそうなった・・・で良いではないですか?
患者さんの人生に、土足で踏み入れるわけにはいかないのですから・・・

以上になります。

手前味噌的ですが、文化も含めて実態のアップデートを伝えられるコペルニクスになれたらいいなと、いつも考えます。
視点の基準を、誤った位置で押し通し続けて、良い事なんかありません。

見方を変えれば、医療従事者は、患者さんの不幸でもって存在意義を問われる特殊な職務
です。

だからこそ、医療従事者中心となった天動説は、勉強会でも言っている「ジバイ病」を産みだし、巡り巡って患者さんの不幸を増やします。
それじゃ本末転倒ですよね?

ならば、地動説にした方が、見えることも増えるし、分かってくる事も多い。
なにより、実態を把握した方が、「保険会社や調査事務所は、こういった事を賠償上気にするから、そこをキッチリ抑えておこう」と対策も出来ます。

地動説で文化をアップデートして頂き、高い志という望遠鏡をハッブル宇宙望遠鏡の様に、天まであげて下さい!!

 

※勉強会は、長時間になります。
是非、普段着でどうぞ。スーツ着用は勧めません(笑)

※「特別カリキュラム:医師診断を否定した自賠責保険の判断への分析と対策」はアドバンスコースで行います。

※ベーシックコース終了後の19時から「ashibraⓇ体験会」を行います。
ご希望の方のみ、時間の許す限りashibraⓇを、体験されてみて下さい。
『S03』と『AIR』を持参します。

======================================
『医療従事者のための交通事故勉強会2019:柔整師向け』

横浜ファースト:2019年6月23日(日)
9:15~11:55
横浜ベーシック:2019年6月23日(日)
13:00~19:00

横浜アドバンス:2019年7月7日(日)
9:30~16:45

※すでに受付開始

<場所>
アットビジネスセンター横浜西口駅前 602号室
神奈川県横浜市西区北幸1丁目8−4

<定員>
各会場:30名
(各最少催行人数15名)

<申し込み方法>
https://www.primecare.co.jp/workshop/
①弊社HP、もしくはFBページメッセにて案内PDFを取得下さい。
②FAXもしくは、申し込みデータをメール送信
③承り後、弊社から受付案内を致します(メールもしくはFAX)
④料金は会場にて現金にてお支払い下さい(領収書発行致します)

<メール受付の場合>
HP問い合わせフォームより
①氏名
②所属院
③連絡先番号もしくはアドレス
④取得資格
⑤希望コース
⑥同行有りの場合の同行者氏名
⑦ベーシック終了後の二次会参加希望の有無
をご教示下さい。

<料金>(すべて税込)
ベーシック・アドバンス新規(それぞれ)@22,000円
ファーストのみ一律:@10,000円
同コースの再受講:@10,000円

再受講者との同行またはペア割:@ー4,000円
(お一人当たり、ベーシック・アドバンスにそれぞれ適用)

※交通事故事案を同業者へのビジネス化されている場合は、別途加算料金を申し受ける場合がありますので、ご了承下さい。

<会場限定:書籍特別販売>
「医療従事者の為の交通事故取扱説明書:接骨院編」
@9,000円→特別価格@8,000円(ともに税込み:一人1冊限り)

<ご注意>
・撮影・録音・資料の二次使用は固くお断りします(発覚時損害賠償請求します)
・初参加の方の「PCによるノートどり」は、内容リークの懸念もある事から、ご遠慮頂いています。
・既に交通事故で商用活動(手法展開・セミナー等)されている方のファーストコース以外の申し込みは、理由回答によって参加をご遠慮頂く事もございます。
※管理人は「二次加害者」への幇助を一切行いたくないという信念がありますので、ご理解下さい。
勉強会でお会いしましょう

 

医療従事者全般の最近記事

  1. 人身傷害で自賠責基準額で通した強者?ここから見えてくる業界に補完されていない交通事故扱いの…

  2. 俳優が交通事故泥沼裁判!?接骨院も絡んでいるようなのでチョット解説してみます

  3. 重要長文:「事故せーへん?」メール事件から考える、交通事故に対する医療体制の問題点

  4. 2020年テーマは・・・存在意義を全うすることが昇華に!!

  5. 年末企画:逮捕もあったので個人情報保護法に絡むことなんぞを・・・

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP