またも逮捕のニュースが出てきました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191202-00000015-kana-l14
今回の場合は療養費による不正請求でしたけれども・・・ある意味逮捕が恒例行事のようになってきてしまいますが・・・・
このような報道があった場合、全くもって不正に関与していないのならばそれはそれでいいのですが・・・
対岸の火事と思わずに、それはそれで自分に置き換えて考える事って大事だと思うんですよ。
まず大前提
現在のネットの場合、自分自身が見たがったり、見ていたり、見る傾向が強いものだったりすると、システムの方がそれを感知しアルゴリズムに置き換えて、優先して情報を流す傾向があります。
我々の業界の人間の逮捕というものは、多少はそういったシステムでもって優先的に配信されるのもあるかもしれません。
11月の、プレジデント・ダイヤモンド・東京新聞での報道は、業界内の人間としては多少センセーショナルに写っておりますけれども、一般の方々の受け取り方はどうだったのでしょうか?
先日お弟子さんとランチをしていた時に、多少その話になったのですが・・・
リテラシーの高い彼がエゴサーチしてみたら、一部の SNS で連呼されているほどは拡散はしていなかったようなんですね。
どうしても、人間は自分自身の興味があるだとか、関わっていることに対して、優先して情報を習得するという癖がありますので、御自身はやましいことをしていなかったとしても、知っていることに関係しているので、目に留まってしまうんですよね。
例えば、興味はそんなには無いとしても仕事上を関わっているような改定があったとします。
2017年5月末に改定された個人情報保護法などがいい例だと思います。
これは、また別の機会に細かく出しましょうね。
ただ見られてしまった時はインパクトが強い
人間は、どうしても自分自身に興味があるものから情報を入れていきますけれども・・・
次に興味はさほどないとしても、自身の生活において関与するものであった場合も、情報を受け入れます。
ただその際に、それまで多少の情報が入っているのならば、精神的な閾値が上がっていますから、インパクトは弱い。「ああ・・・いつものね」みたいな感じになります。
しかし、自身の生活に関わりが濃くなってきた時に、それまで知らなかった情報が入ると、明らかにインパクトは強くなります。
接骨院に通っている患者さんが、他の院の逮捕なんかを見る・・・なんてのは良い例です。
それまで信じていた業種が、実は・・・という情報が入ってきた時に
「自分に関与している先生は大丈夫だよね・・・」
と言う、複雑な心理の整理付けを行おうとします。
なんでそういうことをするか?
自分の今までの行動に、間違いがないことを信じたいからです。
ここで言えることは、我々当該者よりも、患者さん達の方が受けるインパクトは強いってことですね。
こういった逮捕者のニュースが出てくるデフォなのが・・・
大きく分けて二つ、業界の中で出てきます。
①逮捕者に対して disの嵐
②逮捕に対して、戒めとして受ける制裁のこと
①に関しては今回はパスします。
だって何も建設的ではないですから。
②に関しては、見ていて「へ?」となるようなことを拝見します。
・逮捕によって、どのような制裁を受けるか?
・行政指導なのか?刑事罰なのか?執行猶予なのか?実刑なのか?
・弁護士を雇っていればどこまで守ってくれるのか?
・・・と言うか・・・そもそもの大前提おかしくないと思っちゃうんです。
だって話の前提が
「逮捕されたら」ですよね?
それを知って何になるのか全く分かりません。あくまで興味を補填するぐらいですよね。
例えばアウトロー映画の中で
「相手をやっちまっても初犯であれば、○年くらいで出てこれる」
なんてセリフがあったりしますけれど、これと似た寄ったりじゃないですか。
そこまで柔道整復師って、逮捕されることが前提なんですか?
そうではなくて
これも心境複雑なんですけれども「そもそも論的な、こういうことやっちゃダメだからね」と言う教育が薄いのかもしれません。
なので「みんながやっているから」的に行動してしまって、世間一般的にはダメなこと、なんやかんやで言い訳をつけて、実行してしまうんですよね。
そもそもが、実態と違う「水増し請求」は、やってはいけないことは分かりますよね?
それは逮捕されるからですか?
違いますよね。善悪で判断するのであれば間違っているからです。
間違ったことはしてはいけないという前提があれば、普通はやりません。
それは日本で行われている学校教育でも、道徳として授業をされているぐらい、社会性を維持するために必要なことです。
でも人間ですから、水心が出てきたりもします。
だから「こういった行為は不正です」とした教育は必要でしょう。
逮捕されたら・・・の話以前に、判別をつけるための研修って必要だと思うんですよ。
いわゆる本末転倒っていうことになってしまいますから。
当然ながら逮捕されたら・・・
間違ったことをすれば罰せられる。
きちんとした判断ができるのであるならばそれだけで充分じゃないですかね?
ただし、執行猶予云々とかそういった話の前に、職業の性格上、社会復帰は相当難しくなりますよ。
そもそもが「医療を通して地域貢献をする仕事」なのですから、地域にはまず知られてしまいます。
院と自宅が併設されているのならば、とんでもなくインパクトが強くなります。
一番強いのは噂話が広がっていくこと。
勉強会でも話ししていますけれど、その噂話って本当に怖い。
私が交通事故をちゃんと勉強しましょうとしているのは、
あまりにも制度や法律を無視した対応が多すぎて、最終的に患者さんが2次被害を受けてしまう例を何回も目撃しているから
です。
ホームページも含めて「交通事故治療は是非当院で」と誘っておきながら、施術の腕云々の前に、対応方法のまずさによって患者さんが面倒に巻き込まれた。
患者さんもググってみたら、実はそれは接骨院のせいだった・・・
こういった時に人はクレームを当人に言って来ないことが多々あります。
「サイレントコンプレーナー」として、悪評を周りに拡散する可能性が高い。
柔道整復師本人の知らないところで。
逮捕となったら、それはラスボスです。
絶対に避けるべきこと。
クレームだって、そう、絶対回避必須です。
これも他の時に。
まとめ
・やっちゃいけないって、分かっているなら最初からしない
・逮捕されたらどうなる?の話の前に、逮捕とは無縁の仕事はどうするべきかを学ぶべき
・「知らない・・・は許されない」のですから、アンテナ張りましょう。知らず知らずに間違ったことをしてしまった・・・を回避するために。
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